11/11/25【MESSAGE】峰倉かずや先生よりメッセージをいただきました!!

新装版『WILD ADAPTER』第2巻発売を記念して、峰倉かずや先生より読者の皆様へのメッセージをいただきました!!

「WILD ADAPTER 02」-初出・2001年〜2002年-

WILD ADAPTER第2巻表紙
この巻でようやく主人公二人が揃いました。
第1巻のラストより一年後の物語で、時任が拾われてからだいぶ生活が落ち着いている頃です。(拾われた以降の経緯は第5巻で描いています。)

主人公とはいえ、久保田と時任はメインのストーリーテラーではありません。
毎巻、「久保田&時任」に関わったゲストキャラクターが語り部となって物語を進行するのが、この漫画の基本スタイルです。
第1巻を描いていた時には、以降も全部この形式で通すつもりはなかったのですが、主人公達の内面を読者さんに想像してもらうには、逆に外からの視点で描いた方が断定的な答えがなくて面白いかなぁとか、そんな程度です。
あと、彼らとすれ違っては去って行く人達を描く事で、久保田と時任の異端さとか、「ただそこに居る」感じが出せたらなぁとか、色々。
……まぁその表現方法が成功しているかどうかはともかく(苦笑)。

この巻は(数少ない)レギュラーキャラの紹介も兼ねていますが、新キャラ・関谷の『変態ナルシーっぷり』を描いたつもりが、ラストで真田の『変態紳士っぷり』に持って行かれる始末でなんだかもう(笑)……変態ばっかだこの漫画。
舞台が90年代という事で、もし現代の設定だったら沙織ちゃんはもうちょっと違った雰囲気になったかもしれないなーと(『蜂の巣』に出て来る女子高生みたいな…?)思いながら読み返しました。

まだまだ拙さ全開の作画ですが、久保田の静かな狂気とか時任の半野良猫っぷりとか、WILD ADAPTER世界の雰囲気とかをジワジワ感じて頂ければ幸いです。