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太陽神ソラーレの聖なる日である6月21日に生まれた女性には、奇蹟の力が宿る。
魔を浄化する力を持つ聖少女・レイラは、ある晩、吸血鬼に血を吸われた警邏兵の青年・ダリウスに救いを求められる。
レイラの奇蹟の力により、ダリウスは日の光の下でも生きられる吸血鬼となるが、それは定期的に血の渇きに耐えなければならない不老不死の身体になったことを意味していた。
それから5年——。
美しく成長したレイラは、執事として仕えるダリウスに、月に一度、自分の血を与え続けていた。
レイラにのみに絶対の忠誠を誓うダリウスとの関係は、誰にも言えない禁じられた秘密。
レイラの傍で一生仕えたいと願うダリウスだったが、血を吸われた20歳当時のまま容姿の変わらないダリウスが、いつまでもレイラの傍にいられるわけもなく——。
血と愛の密約で結ばれた、
禁断の主従関係の行方は——?
ヴァンパイア・ラブロマン開幕!


レイラ・アンブラー
魔を浄化する力をその手に宿す、ソラーレ教の聖少女。16歳。アンブラー商会の令嬢で、ダリウスの主人。金髪に若草色の瞳。誇り高い反面、少女らしい脆さもあわせ持つ。聖少女でありながら、吸血鬼となった執事のダリウスに自らの血を与えるという禁忌を犯している。

ダリウス・ディーン
レイラ直属の執事としてアンブラー家に入った後天性の吸血鬼。元警邏兵で、吸血鬼に血を吸われたが、レイラの浄化の力で太陽の光の下でも生きられる吸血鬼となる。25歳だが、20歳で吸血鬼化したため容姿は当時のまま。黒髪に青い瞳。レイラのみに忠誠を誓っている。

エルマー・ドレーク
カリケード警邏所の警邏兵で、ダリウスの元部下。19歳。赤毛、飴色の瞳。明るく素直な性格だが、注意力散漫なところがある。ダリウスのことを尊敬している。

ボブ・チョーサー
警邏所の捜査第一課の兵長。27歳。金髪、緑の瞳。女好きで、短絡的な思考をとることがある。ダリウスのことをライバル視しているが、相手にされていない。

リビー・コール
ソラーレ教の聖職者で、レイラの護衛も兼ねている男装の麗人。ダリウスの知人。22歳。茶色の髪、藍色の瞳。知的で意志が強く、少し自信過剰なところがある。
用語解説
月王の血族(ソヴラーノ・バレンタート)
吸血鬼の王族。不老不死で人より優れた能力を持ち、様々な魔力を持っている。
血従(クレアート) 月王の血族に血を吸われた、後天性の吸血鬼。不老不死だが魔力は弱い。
血従(クレアート) 月王の血族に血を吸われた、後天性の吸血鬼。不老不死だが魔力は弱い。



