名無しのアナタに恋をしました。
チ点日子 コミックス
高校生の浦井みなとは、ある日、廃ビルの屋上で名前のない男に出会う。
はだけた服にブランドのアクセサリーを身につけ、タバコをふかしながら笑う男。
彼は社会のどこにも属さず家も名前もないらしい。そんな彼を、みなとは“なな”と呼んだ。
いつも楽しそうにキスしてくるななに、心を奪われるみなと。
一緒に過ごすうちに、ななが抱えている問題と心の傷に気づき――。
高校生の浦井みなとは、ある日、廃ビルの屋上で名前のない男に出会う。
はだけた服にブランドのアクセサリーを身につけ、タバコをふかしながら笑う男。
彼は社会のどこにも属さず家も名前もないらしい。そんな彼を、みなとは“なな”と呼んだ。
いつも楽しそうにキスしてくるななに、心を奪われるみなと。
一緒に過ごすうちに、ななが抱えている問題と心の傷に気づき――。
世話焼きの孝己は、いつでもどこでも寝てしまう体質の沙世と幼馴染同士。家族のように生まれ育ってきたが、物心ついた頃から沙世へ特別な想いを密かに寄せていた。
大学生になり同居を始めるも、お世話係として変わらない日々。…ひとりでは何もできない沙世が自分にだけ縋ってくるようそばに寄り添いながら……。
お互いが何よりも大切な存在であると分かりつつも、幼馴染以上にはならない二人。恋を知らない沙世とは一線を超えられず、持て余した熱は夜な夜な外で発散していた。
一方、自分の知らない匂いをつけて帰宅してくる孝己に沙世は、幼い頃のとある出来事を思い出して――。
【描き下ろし19Pあり】
高校生の浦井みなとは、友人に連れられ、ヤバいモノが出るという噂の廃ビルを訪れる。
おそるおそる屋上まで行くと、そこにいたのは幽霊――ではなく、はだけた服にブランドもののアクセサリーを身につけている男がタバコをふかしながら笑っていた。
社会のどこにも属していない彼には家も名前もないらしい。
そんな名無しの彼を、みなとは“なな”と呼んだ。
名付けられたことを嬉しそうにしてキスをしてくる掴みどころのない“なな”に、みなとは心を持っていかれて――。